文学的パリガイド (中公文庫)
によって 鹿島 茂
5 5つ星のうち(6人の読者)
文学的パリガイド (中公文庫) mobiダウンロード - 内容(「BOOK」データベースより) シャン=ゼリゼあるいはプルースト、パレ=ロワイヤルあるいはバルザック、モンパルナスあるいはボーヴォワール…24の名所・旧跡と24人の文学者をつないで描く、パリの文学的トポグラフィ。文学のエピソードから新しいパリが見つかる、鹿島流パリの歩き方。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 鹿島/茂 1949年(昭和24)横浜生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、明治大学国際日本学部教授。91年『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、96年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、99年『愛書狂』でゲスナー賞、2000年『職業別パリ風俗』で読売文学賞、04年『成功する読書日記』で毎日書評賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
文学的パリガイド (中公文庫)の詳細
本のタイトル : 文学的パリガイド (中公文庫)
作者 : 鹿島 茂
ISBN-10 : 4122051827
発売日 : 2009/7/1
カテゴリ : 本
ファイル名 : 文学的パリガイド-中公文庫.pdf
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以下は、文学的パリガイド (中公文庫)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
決して悪い本ではないんですが、生粋のフランス文学ファンにはいまいちかもしれません。いい点は、1980年代からのパリの変化の様子がわかることです。しかし、文学との関連性は、引用も短いし、何より、図版が無いのでピンときません。文庫版では難しいかもしれませんが、作品の初出にならあったであろう図版と、実際のパリの写真、そして詳細な地図があれば良かったと思います。パリ、ロンドンの「文学」を観光資源にする試みは日本語読者にとっても注目に値すると思いますが、こちらではそのアングルはありませんでした。また、巻末の雨宮塔子さんのあとがきは余計でした。雨宮さんは、決して「無条件に嫌い」な人物だとかいうわけではないんですが、雑誌などに掲載されているエッセーなど、いつ見ても悪い意味での「旅人目線」で、「いったいいくら現地に住んだらこの感覚を超えるんだろう?」と思ってしまう存在です。「部外者目線」は、対象から批評的距離を持てる、というなら参考になるのですが、あくまでも「上辺だけ見ている」となると、どうしても何を見ても、何を経験しても「憧れのパリ」から脱皮できないような気がします。よそ者に決して寛容とは言えないのがパリかと思いますので無理もないかもしれませんが、彼女のドジ話など聞いてもどうしても「だから何だって言うんだろう?」と思ってしまいます。これは雨宮さんだけの問題ではなく、日本語での「外国ガイドもの」というジャンル全体に言えることですが、せっかくなのでもっとましな人(同業者の、地味でもきちんとした仕事をしているフランス文学者とか)にあとがきを依頼していただきたかったです。
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