京都人の知恵 雅でこわい日本語 (祥伝社黄金文庫)
によって 大淵 幸治
3.6 5つ星のうち(2人の読者)
京都人の知恵 雅でこわい日本語 (祥伝社黄金文庫) mobiダウンロード - 内容(「BOOK」データベースより) ぶぶ漬け、あかんたれ、気ィ弱い、一見さんお断り…丁寧であるほどおそろしく、相手を傷つける「京ことば」。その豊富な実例から見えてくるのは、京都人の言語生理と人間性、そして日本語が持つ豊饒な奥深さだった―。京都在住暦40余年の著者だから書けたユニークな日本語論。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 大淵/幸治 1948年、富山に生まれ京都で育つ。立命館大学卒業後、出版社などでSPプランナー、コピーライターとして活躍。現在、自ら興した会社で各種プランニングを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
京都人の知恵 雅でこわい日本語 (祥伝社黄金文庫)の詳細
本のタイトル : 京都人の知恵 雅でこわい日本語 (祥伝社黄金文庫)
作者 : 大淵 幸治
ISBN-10 : 4396312970
発売日 : 2002/6/1
カテゴリ : 本
ファイル名 : 京都人の知恵-雅でこわい日本語-祥伝社黄金文庫.pdf
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以下は、京都人の知恵 雅でこわい日本語 (祥伝社黄金文庫)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
私も山一つ隔てた京都市民ですが、この本は「京都論」の中でも非常に面白く、笑ってしまうことの多い本でした。京都の「恐さ」は直言しないこと、直言は下品で「ひとひねり」した表現がされます。先日友人が二十年前京都の高級旅館で「意味がわからず不愉快な思いをした」と手紙に書いてきました。「遅く帰ってもいいですよ」と言われ、「早く帰ってきてください」の意味だったそうです。もうひとつ、近所の寺に「気に食わぬ客が来たとき、いつまでも待たせて放っておく部屋」があります。ふすま絵には二種類の鳥の絵が描いてあります。「鳥が合わない」→「取り合わない」に気づいた客だけ相手にするそうです。しかしながら、地下鉄東西線ができたせいもあり、大阪のベッドタウンにもなってきました。伝統的京都はもう半壊状態です。「一見さんおことわり」も不況でなくなってきて、「不況でやめるくらいなら最初からやるな」と笑っている地域です。しかしここに長く住んでいて、お寺で話しこんで「昨日のことのように見えますわ」と秀吉のことを語られると「今は何時代か」が時々分からなくなります。近くに居を定めた大阪人の家のクリスマスのライト・アップにいつの間にか「よそ者はもう」なんて思ったりして。その時は「歴史時間」の違う地方に旅行します。広島に住んだ年数も長いのですが、「焼け野原から数十年」で数えていました。今はもう「この前の戦争」が「応仁の乱」である「老京都」も「稀少価値の人」になってきています。壊れつつある京都、その表現のエッセンスとしてはユニークな書です。
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