電子ブック稲垣足穂全集〈7〉弥勒無料ダウンロード

稲垣足穂全集〈7〉弥勒

によって 稲垣 足穂


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電子ブック稲垣足穂全集〈7〉弥勒無料ダウンロード - 内容(「BOOK」データベースより) 本全集は、稲垣足穂自身が昭和四十三(一九六八)年に作成した目録を基本に編んだものである。本巻には足穂が昭和七年明石に帰省し、その後昭和十一年末に最後の上京をして牛込横寺町に住むようになった、三十代から四十代はじめまでの時期を扱った自伝的作品を収録した。

稲垣足穂全集〈7〉弥勒の詳細

本のタイトル : 稲垣足穂全集〈7〉弥勒
作者 : 稲垣 足穂
ISBN-10 : 4480704876
発売日 : 2001/04
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 28.02 (現在のサーバー速度は23.45 Mbpsです
以下は 稲垣足穂全集〈7〉弥勒 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
一節目が既に、この不気味な哲学断片の、まとまった始まりの、タルホという異常な作家の精神構造・仕組の、種あかしのようなもので、この最初の数行は推理小説の結から読んじゃったように解っちゃう。ですからタルホの小説がよく解らんと云うならば、「一千一秒物語」なんかに逃げるより、「弥勒」は読んでおいてほしい。易しい小説ではないけど、「むつかしい」(三島由紀夫)とは思わない。むしろ、哲学小説としては、読んでいて一番楽しいですし、量は違えどサルトルの「嘔吐」なんかと比較すると、あれはサルトルの演戯だけど、「弥勒」は全然哲学臭くない。ドナルド・キーンが「金閣寺」をもてはやしたとき、タルホはどう思ってたんだろう。多分キーンは「金閣寺」を書いた三島を日本の哲学小説のパイオニアかなにかと思っていて、あれこれ書いているけど、「金閣寺」なんて解っちゃうとつまらない犯罪小説ですよ。「弥勒」も解っちゃう、解っちゃうには解っちゃうんだけど、解ったあとが読む人によっては強烈ということですね。とにもかくにもたいへんな小説です。

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