文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年 (文春新書)
によって 辻田 真佐憲
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文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年 (文春新書)本ダウンロードepub - 内容紹介 いまどき「天下り」スキャンダルで、事務次官までも辞任した文部科学省。 戦前は内務省文部局、戦中は陸軍省文部局、戦後も自民党文教局、日経連教育局などと揶揄され続け、つねに「三流官庁」視されてきた。 しかし、侮ってはいけない。 文部省はこの150年間、「理想の日本人像」を探求するという、国家にとってもっとも重要な使命を担ってきたのである。 明治維新後は「独立独歩で生きてゆく個人」、昭和に入ると「天皇に奉仕する臣民」、敗戦直後は「平和と民主主義の担い手」、そして高度成長時代には「熱心に働く企業戦士」――すべてに文部省は関与してきた。 そして、グローバリズムとナショナリズムが相克する今、ふたたび「理想の日本人像」とは何かを求める機運が高まっている。 気鋭の近現代史研究者である筆者が、イデオロギーによる空理空論を排し、文部省の真の姿に迫った傑作! 内容(「BOOK」データベースより) 独立独歩で生きて行く個人(明治の初め)、天皇に奉仕する臣民(戦前の昭和)、平和と民主主義の担い手(終戦直後)、熱心に働く企業戦士(高度成長期)…。「理想の日本人像」を追い求めてきた文部省百五十年の歴史を検証すれば、私たちの未来の姿が見えてくる! 商品の説明をすべて表示する
文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年 (文春新書)の詳細
本のタイトル : 文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年 (文春新書)
作者 : 辻田 真佐憲
ISBN-10 : 4166611291
発売日 : 2017/4/20
カテゴリ : 本
ファイル名 : 文部省の研究-理想の日本人像-を求めた百五十年-文春新書.pdf
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西欧列強に対抗すべく科学と法学を欲した明治政府。それに付随して輸入された個人主義。日本に自助の精神を中心とする独立自尊の精神が芽生えたのはそんな頃。しかし儒学派の反撃や自由民権運動の抑えとして学校が全体主義の嚆矢となり始める。日清日露戦争の勝利でさらに勢いづき、敗戦での破滅まで止まらなかった。戦後、GHQとの共同で個人主義への揺り戻しが起こる。しかし日教組対策や企業戦士が欲せられた事から全体主義的傾向が復活。平成に入るとゆとり教育という名のエリート教育、階層別教育が始まり国民間の分裂が加速する。本のタイトルは文部省の研究だが、日本人の変移を個人主義集団主義の知見から俯瞰する興味深い本だった。
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